120%の安心・安全の実現へ
安心・安全の更なる追求
基本的な考え方
富士急グループでは、経営ビジョン等にも掲げている「安全最優先」「120%の安全と最高のホスピタリティ」を安全対策の基本方針としており、富士急行株式会社独自の厳しい安全基準や取り組みのもと、全従業員が一丸となって業務を遂行し、絶えず輸送の安全性の向上、法令遵守に努めています。
推進体制
安心・安全なサービス・商品の提供を推進するために、グループ全体で以下の取り組みを行っています。
運輸
安全管理体制を構築し、輸送の安全を確保するため、経営トップの主体的な関与のもと運輸安全マネジメントのガイドラインに則り、安全管理規程の作成や定期的な安全会議の開催、教育訓練の実施、内部監査などの取り組みを実施しています。各取り組みについて、随時PDCAサイクルに沿って見直しを行い、安全性向上に努めています。
レジャー・観光
富士急グループ独自の取り組みとして遊園地や宿泊施設などを運営する観光8社に対し、運輸同様の取り組みとしてPDCAサイクルに沿った安全性向上を目的とした、当社ならではの顧客安全マネジメントシステムを導入しています。
労働衛生
グループ内サプライヤーの事業所を対象として、労働災害の防止、労働者の健康増進、快適な職場環境を形成し、事業所の安全衛生水準を向上させるため、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)を導入しています。新型コロナウイルス感染症による影響が生じる前と比べると事故の件数は減少していますが、全事業を通じてヒューマンエラーによる事故が重大な課題であると認識しています。安全装置や記録簿・台帳のデジタル化などデジタル技術を活用し、事故防止および業務効率化を図ることで確固たる安全文化の構築を目指しています。
食品衛生
グループ飲食施設を対象に手洗い、ノロウイルス、食中毒など食品衛生に係る教育の平準化および効率化を目的として、短時間で学ぶことができる食品衛生教育動画を導入し、グループ全体の衛生レベルの向上を図っています。
具体的な取り組み
事業部門を越えた合同安全会議の実施
運輸安全マネジメントおよび顧客安全マネジメントを実施しているグループ会社を対象に、安全管理のさらなる向上を目的として、事業部門を越えた安全の取り組みの共有および横展開を行うための合同安全会議を実施しています。
安全に関わる集合教育の実施
安全意識の醸成として本社に外部講師を招へいし、安全に関わる内部監査の仕方や安全管理の強化のための集合教育を実施しています。
レールや枕木の改良・改修
レールの継ぎ目をなくすロングレール化を行い、騒音・振動の低減や乗り心地の向上に取り組んでいます。また、レールを重軌条化により重量を1メートルあたり50キログラムのレールで騒音・振動を低減しています。また分岐器の枕木を木の枕木から合成枕木へ材質を交換し、振動の低減や長寿命化を図りました。
車輪の定期的な整備
車輪を電車修理工場にて定期的に削正することで、車輪表面の凹凸をなくし、走行時の騒音の低減を図っています。
絶景パノラマ回廊の整備
富士山パノラマロープウェイでは、2021年にロープウェイ乗り場から山頂広場へ向かう急な階段道を、ユニバーサルデザインのゆるやかなスロープへと整備し、「絶景パノラマ回廊」としてオープンしました。歩道の整備を行ったことでどなたでもゆっくりと歩きながら富士山と河口湖の絶景を楽しめるようになりました。
鉄道安全教室
富士山麓電気鉄道では、沿線の小学校において踏切安全教室を開催しています。これは、鉄道事故において原因となっている踏切事故防止を図るとともに、鉄道に関する安全、事故防止および車内マナーの啓発を目的として、踏切の渡り方などをわかりやすく説明し、地域の子どもたちとのコミュニケーションも図っています。
水循環型手洗いスタンド「WOSH」の導入による衛生環境の改善と節水
水道設備が整っていない富士山雲上閣に、いつでも綺麗な水で手洗いができる水循環型手洗いスタンド「WOSH」を設置しました。「WOSH」は、蓄えられた水は、膜ろ過、塩素添加、紫外線照射の3つのプロセスによって水をクリーンに保ちながら循環させ活用するシステムです。限られた条件でも安心・安全な水で手洗いすることが可能です。また、排水が発生しないことで、自然環境への負荷も低減できます。